
シュレーダー邸
Rietveld Schröder House(1924)
by Gerrit Rietveld
- Text: Megumi Yamashita@architabi
- Photo: AFLO
1924年竣工。設計:ヘリット・リートフェルト。若き未亡人、シュレーダー夫人と3人の子供のために建てられた2階建て住宅。赤、青、黄という三原色と黒を用い、モンドリアンの絵画を立体化したようなデザインはオランダの芸術運動「デ・ステイル」を具現化したもの。メインフロアである2階は、引き戸によってワンルームを部屋に仕切ることのできる、西洋では画期的なデザインを採用している。1階のキッチンから2階に食事などを運ぶリフト、 両階をつなぐ伝声管など、子供とシングルマザーが暮らしやすい工夫が凝らされている。妻と死別後、シュレーダー夫人と晩年を過ごしたリートフェルトはここで息を引き取っている。2000年世界遺産に登録された。